「意識高い系」という病 感想
「意識高い系」という病 ?ソーシャル時代にはびこるバカヤロー? (ベスト新書)
- 作者: 常見陽平
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2013/12/27
- メディア: Kindle版
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グノシー経由
職場にはびこる「意識高い系」という名の病 | 「若き老害」常見陽平が行く | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
面白い内容でまあまあ引き込まれた
(笑)のつく人はこの本に反発を覚えるかもしれないので気をつけたほうが良い
ハイライト
- 著者も以前は「意識の高い人(笑)」だった
- つい最近まで、社畜だった
- セルフブランディング
- 勉強会や異業種交流会
- 『日経ビジネスアソシエ』
- 実態は、尾崎豊の「15の夜」の歌詞にもあるように「自由になれた気がした」だけだ
- 「香ばしい」行動
- 『就活を表す漢字』 「楽」
- 人を見下すのも「意識の高い学生(笑)」の特徴だ
- 「意識の高い自分を演じ続けなければいけない時代」
- SNS
- 新卒一括採用にメリットがある
- 論理で言うなら、むしろ失業率が高い他国の方が訴えられるべき
- ソーシャルメディア界で目立っている人=もっとも優秀な人ではない
- Facebookでもっとも輝いているのは、実は中年だ。Facebook上のアラフォー、アラフィフのリア充っぷりはすばらしい
- ソーシャルメディアに縛られている「ソー畜」状態
- 『「生きづらさ」について』(雨宮処凛、萱野稔人、光文社新書)
- 「空気を読めない」と言われないために、また仲間の輪から外されないために、当たり障りのないことを言う、うわべだけのコミュニケーションが加速する
- 日経ビジネスアソシエ10年間の傾向
- 自分磨きというのは、まずは、自分の業務に関連したものから始めるべき
- 日本の雇用は、昔も今も、大手企業と中堅・中小企業では違う
- 「終身雇用」「年功序列」などというものは、「元々、誰にでも当てはまるものではなく、存在しているもの」
- 若者は入社3年で3割が退職している。ただ、この現象は今に始まったことではなく、1980年代からずっと同じ傾向なのだ
- 終身雇用、組織との一体感、年功賃金などの、いかにも日本的雇用の特徴と言えそうなものの支持が増えている
欧米礼讃、IT礼讃の言いっぱなしの情報を鵜呑みにしている日本は、昔も今も情弱の国、情弱大陸
- 安易にネットを礼讃する者、マスメディアを批判する者、人を情弱(情報弱者の略称)だとバカにする者も、その時点で情弱
「意識の高い人(笑)」はダメなのか?
- 人を見下す人、騙す人、利用しようとする人、人の意見や批判に耳を傾けない人
- それ以外の「変わりたい衝動」を持っている人、あるいは「世の中を変えたい」衝動を持っている人
- 自由と不自由が地続きであることに、そろそろ気づけ
けっこうハイライトで面白く思ったものは多かった
日経ビジネスアソシエの振り返りについては、否定的な内容でありつつ、かつて著者がはまったこともあり、愛のようなものも感じた
自分は「意識の高い人(笑)」の人たちとあまり縁がないのか、刺さるところまでは行かなかった
あまりこういった人と会って不快に思ったこととかあまり無いな
多分会ってるかもしれないが、(笑)のつく人が近づいてこないようなオーラを自分は出していると思う
難しいところで、こういうのは程度の問題で、個人的にはある程度の夢中だったり、無知だったり、勘違いだったりは個々が伸びるためには必要と思うところはある。
野球少年に「君はプロにはなれない」と大人が言うのはどうかとかいう話が思い浮かんだ。
(笑)がつくかの判断は、周りに流された結果かそうでないかに注目すればよい気がした。ソーシャルのそれは可視化しやすい。
2h
Speed 3/5
★★★☆☆